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踊る大捜査線(おどるだいそうさせん)は、1997年1月~3月にフジテレビ系で放映された織田裕二主演の連続テレビドラマ。その後シリーズ化されテレビドラマ・映画・舞台で展開された。さらにその後も「踊るレジェンド」としてテレビドラマや映画のスピンオフ作品が作られている。
2008年3月31日、東京臨海副都心で東京湾岸警察署の開署式が行われ、それに合わせて映画版踊る大捜査線シリーズの続編製作が発表された。
本作は、制作当初のドラマとしての位置付けは「刑事ドラマ」であったが、従来の刑事ドラマの常識を覆したストーリー展開が話題を呼んだ作品であった。警視庁という「会社」の、湾岸警察署という「職場」で働く警察官という「地方公務員」で「サラリーマン」という人々の日常を描いた「業界ドラマ」の一種で、ドラマ的ジャンルとしてはいわゆる「職業もの」の部類に入る。
従来の刑事ドラマよりは比較的現実の警察社会に忠実なドラマであり、警察の抱える様々な内部矛盾、特に警察組織の厳格なキャリア制度の問題も大きなテーマとなっている。また、警官のことを「刑事」または「デカ」ではなく「捜査員」と呼び、加害者のことを「犯人」または「ホシ」ではなく「被疑者」と呼ぶなどより現実に忠実な用語法や、「発砲許可」、「パトカー手続き」、「本庁接待」など、今までの刑事ドラマでは描かれてこなかった日常の側面の描写を重視している。これらの事を描くため報道部の事件事件記者をアシスタントプロデューサーとして招聘している。
ただし、「刑事」と「犯人」というセリフについてはシーンによって違うが設定されている。また、「デカ」については第1話の青島のセリフ、第8話のタイトルと最終話の被疑者安西昭次のセリフから少なくとも3つは出ている。
シリーズ
TVシリーズ
『踊る大捜査線』(1997年1月7日~1997年3月18日、平均視聴率18.2%・最高視聴率23.1%)、初回は21:03~22:24の81分、最終回は21:02~22:14の72分拡大版。ちなみにサブタイトルは全て亀山千広プロデューサーがつけた。 最終回の放送直前には、何らかのトラブルが発生したためか、「おそれいりますが しばらくそのまま お待ちください」という表示が一分弱、放送された。 また、その前後に灰色の地に白色の文字で「18日 火曜日 22:14 SB」という表示が数秒放送された。
話数 放送日 サブタイトル ゲスト出演者 視聴率
第1話 1997年1月7日 サラリーマン刑事と最初の難事件 近藤芳正、畠山明子、伊藤眞、森廉、清水宏、山崎邦正 18.7%
第2話 1997年1月14日 愛と復讐の宅配便 伊藤俊人、篠原涼子、松本留美、西田雅彦、松重豊 16.4%
第3話 1997年1月21日 消された調書と彼女の事件 橋龍吾、清水章吾、真実一路、桜金造、水川あさみ、佐々木敏、正名僕蔵 16.5%
第4話 1997年1月28日 少女の涙と刑事のプライド 佐々木勝彦、井上慎一郎、DRAGON、KEE、滝本せいこ、沢井小次郎 15.7%
第5話 1997年2月4日 彼女の悲鳴が聞こえない 伊集院光、永松恵子、きたろう、小池栄子 18.1%
第6話 1997年2月11日 張り込み 彼女の愛と真実 布川敏和、篠原ともえ、石井トミコ、谷村好一、宇梶剛士、小木茂光、水森コウ太、三川雄三、山下裕子、石塚透、名須川京子 18.7%
第7話 1997年2月18日 タイムリミットは48時間 布川敏和、浅野和之、真木蔵人、ひがたともこ、佐伯伽耶、小野沙織、澤口夏奈子、飯田訓子、高杉航大、小木茂光 18.2%
第8話 1997年2月25日 さらば愛しき刑事 石塚英彦、岡安泰樹、袴田吉彦、山下徹大、永堀剛敏、梨本謙次郎、西秋愛菜、加門良 17.3%
第9話 1997年3月4日 湾岸署大パニック 刑事青島危機一髪 阿部サダヲ、安永亜衣、つぶやきシロー、大木凡人、てらだちなつ、奥山英志、平松あゆみ 16.3%
第10話 1997年3月11日 凶弾・雨に消えた刑事の涙 保坂尚輝、渡嘉敷勝男、真木蔵人、吉田朝、伊藤芳則、中山仁、マキシ・プリースト、宮脇順 19.1%
最終話 1997年3月18日 青島刑事よ永遠に 保坂尚輝、伊藤俊人、中山仁 、升毅 、有川博、 堀真樹 、武野功雄 、中丸新将 、原ひさ子 、山本シュウ 、宮脇順 23.1%
再放送
TVシリーズは人気が高まるとともに何度も再放送が行われた。またスペシャル番組の放送や映画の公開と絡めた再放送も何度か行われた。全話の再放送は1998年8月25日から行われたが、権利の問題や、時間枠(再放送は一般的に初回放送より時間が短く(つまり、同じ「1時間」でも再放送枠では本放送時よりCM枠が多い)、拡大版もそのまま放送することが出来ない)その他の関係で、初回放送からのシーンの入れ替え・カットや音楽の変更があった。この後再放送ではこちらが流れることが多いため、「再放送版」と呼ばれたりする(再放送版は放送するFNS各局の時間枠に合わせる関係上数パターンあると言われている)。また、最近では2007年9月下旬から10月上旬を中心にTVシリーズ放送開始10周年を記念してTVシリーズとスペシャルドラマの再放送が全国規模でされ、金曜プレステージ枠と土曜プレミアム枠で10th Anniversary特別企画と題して2週にわたって映画版・スピンオフ映画の放送もされた。映画版の放送前後には2日とも、主演の織田裕二が登場してコメントを述べた。
特殊な再放送例
『ザッツ踊る大捜査線』(2001年1月24日~2月14日、第2話、第5話、第9話、第10話)
『ザッツ踊る大捜査線ファイナル』(2001年2月20日、第11話、火曜ワイドスペシャル枠)
2001年1月、当時フジテレビで放映されていた連続ドラマ『ロケット・ボーイ』で、主演である織田裕二が体調不良(椎間板ヘルニア)により緊急入院し、収録・放送が完全に不可能となったことから、急遽4週に渡り『ザッツ踊る大捜査線』と題し、特徴のある4エピソードに『ロケット・ボーイ』出演者(市川染五郎、ユースケ・サンタマリア(織田裕二と同様に両作品に出演))のコント仕立ての解説を繋いだものを製作・放送し、大きな反響を巻き起こした(この4週の再放送の平均視聴率は21.3%にも及んでおり、これは『ロケット・ボーイ』本編の平均視聴率(18.3%)を上回っている)。この再放送が好評で、また10話の内容で終了し、「結末が観たい」という視聴者の要望が非常に多かったことから、急遽『ザッツ踊る大捜査線ファイナル』として11話の再放送を行った。
『踊るII放送記念!!踊る大捜査線リピート』(2004年12月30日第1話~第4話、31日第5話~第11話)
翌2005年の正月に劇場映画第二作を地上波で放送するための事前企画として放送された。この番組はローカル枠扱いであったにも関わらず、年末編成という放送局側の事情もあり、多くのFNS系列局が同時ネットした「地上波全国同時ネットでの長時間再放送」という珍しい企画であった。
総集編
『踊る大捜査線特別編 湾岸署事件ファイル』(1997年12月29日 視聴率 13.5%)
TVシリーズ本編全11話を2時間にまとめたもの。『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル』の番宣を兼ねて、その前日に放送された。
その他
シナリオを朗読する「読むドラ」企画でTVシリーズ第2話が放送された(第13回、2004年11月25日、CSフジテレビ721)。
TVスペシャルドラマ
「踊るレジェンド」やミニドラマ等「踊る」シリーズの世界設定・時間軸で作られた正規の関連ドラマを含む。特に明記されていないものはフジテレビでの放送である。
『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル』(1997年12月30日、視聴率25.4%)
『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル完全版』(地上波放送無し)
初回放送時にカットされたシーンの追加があるため約20分長い。
『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル完全版+α』(2003年12月29日)
出演者インタビューや湾岸署内のモニター映像「プロジェクトK」などが追加されている。
『踊る大捜査線 番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル』(1998年6月19日、視聴率24.9%)
内田有紀演ずる湾岸署に配属された新人婦人警官が主人公の番外編。サブタイトルは放送時期に合わせて「初夏」となっているが、作中の設定は1998年4月(春)である。
『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル』(1998年10月6日、視聴率25.9%)
『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル完全版』(1998年11月22日、BSハイビジョンで放映)
初回放送時にカットされたシーンの追加があるため約20分長い。
『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル完璧版』(1998年12月22日、視聴率21.4%)
完全版にさらに未公開シーンと新たに撮影された部分が追加された。またこのほかにオープニングに第1話から番外編までの回想総集編が追加された。
『深夜も踊る大捜査線 湾岸署史上最悪の3人!』(1998年10月12日~16日)
1話約10分のスリーアミーゴスが主演のミニドラマ。
第1話『部下のミスは、部下のミス』(1998年10月12日)
第2話『経費削減は、事件削減より』(1998年10月13日)
第3話『猟奇殺人は、袴田の娘!?』(1998年10月14日)
第4話『上級国家公務員とその他の人々』(1998年10月15日)
第5話『頑張れ!中間管理職』(1998年10月16日)
『夕方も踊る大捜査線』(1999年2月5日)
『深夜も踊る大捜査線』全体を約30分に編集した再編集版
『踊る大ソウル線』(2001年9月21日)
湾岸署のメンバー(恩田すみれ、和久平八郎、真下正義)が殺人事件の犯人を追って韓国に行ったところ、犯人が湾岸署管内で逮捕されてしまったために韓国出張を取り消されてしまい、後からやってきた「スリーアミーゴス」と自腹で観光旅行することになるという設定でのドラマ形式による2002 FIFAワールドカップ記念の韓国情報番組。ソウル市警察庁が全面協力している。番組の性格上、映像商品化はされていない。君塚良一の著書「裏ドラマ」では本作を「スピンオフ」と呼んでいる。当然ではあるが「踊るレジェンド」シリーズには含まれていない。
『深夜も踊る大捜査線2』(2003年7月14日~18日)
1話約15分のスリーアミーゴスが主演のミニドラマ。『プロジェクトKができるまで』というストーリーもある。
第1話『嘘だらけの自伝でも伝説の始まり』(2003年7月14日)
第2話『取調室は犯人との対決の場』(2003年7月15日)
第3話『廊下を歩けば私の記憶を呼び起こす』(2003年7月16日)
第4話『応接室は所轄と本庁の折衝の場』(2003年7月17日)
第5話『後悔も誇りも彼という刑事に出会った事』(2003年7月18日)
『前日も交渉人 真下正義』(2005年5月6日、スカパー!「真下正義チャンネル」にて放送)
のちのDVDの特典ディスクに収録されている
『踊るレジェンドドラマスペシャル逃亡者 木島丈一郎』(2005年12月10日、プレミアムステージ枠)
視聴率15.6%。2006年10月20日にも放送された
『踊るレジェンドドラマスペシャル弁護士 灰島秀樹』(2006年10月28日、土曜プレミアム枠)
視聴率16.8%。
「逃亡者 木島丈一郎」、「弁護士 灰島秀樹」は、「交渉人 真下正義」、「容疑者 室井慎次」と共に「踊るレジェンド・スペシャル・プロジェクト」として2006年10月に放送・再放送された。なお、このプロジェクトでは、真下正義(ユースケ・サンタマリア)、室井慎次(柳葉敏郎)、木島丈一郎(寺島進)、灰島秀樹(八嶋智人)の踊るレジェンドシリーズの主人公4人によるトークが放送開始前と放送終了後に挿入されている。
『踊るレジェンドドラマスペシャル警護官 内田晋三』(2007年1月27日、土曜プレミアム枠)
『トリビアの泉 今夜復活踊る大へぇへぇ祭り!!』内にて、トリビアの種「踊る大捜査線の脇役でスピンオフで主役ができる限界は?」の検証VTRとして放送